2009年10月13日火曜日

京都「美術館えき」のアンコールワット展へ行った


昨日は天気に恵まれた良き休日でした。

私は、京都駅伊勢丹7階にある「美術館えき」で今開催中の
世界遺産 アンコールワット展」に行ってきました。

展示スペースが割と狭い関係もあるのでしょうか。
神仏像が主な展示品なので、展示点数は少ないと
思いました。
大型の展示物も何点かあり、中には細かな技巧が
施された作品もあるので、見応えとしてはまずまずです。

細やかさで言ったら、中国・日本のものの方が遙かに
技が豊かですが、まあ太古のアンコール王朝ですし、
奥地ですし(?)、そこは判断基準に持ち込むと
やや見劣りがしてしまうので、敢えて目をつぶって…。

個人的には、ガルーダ、ナラシンハ、ハヌマーン、
ヤクシャ(夜叉)、ブラフマー(梵天)が見れて満足でした。

東南アジア独特の目や口の表現が、カッと威嚇するように
大きく開いておどろおどろしいながら、どこか愛嬌があって
良かった。
大昔からこういう造形なんだなあ、と長い文化の歴史を感じました。

神仏像のお顔が、やはり東南アジア風なのも良かった。
インド・パキスタン・ガンダーラとは、また違うお顔です。
つるんとしていて目と口が切れ長で、割と四角いお顔立ち。
日本・中国とも違い、興味深かったです。
その土地土地での美しいお顔立ちが神仏に表現されているのだと
すれば、これがカンボジアの奥地の方での美しい人の顔でもあるの
かもしれない。
そう思うと、美しさの普遍性にも驚きます。

展示室の仕切りに、ロールスクリーンが使われているのですが、
これがとってもイイ!私はこれに随分感動しました。
反対側が透けて見えるような織り目のスクリーンに、アンコール
ワットの景色や、カンボジアの人の沐浴シーンを大きく印刷し、
展示室を神秘的な空間にしています。
仏像を見ながら、背景にアンコールワットの自然豊かな景色。

美術館を出た後には、「そっか、アンコールワットに行ってみないとね」
という気になっちゃいました。

小さな展覧会でしたが、本物の持つ魅力には小さいも大きいもありませんね。

この秋ちょっとオススメな展覧会でした。

11/3(火・祝)まで無休で開催中です。一般¥900(前売り¥700)。
をご参照下さい!

ほいじゃあ☆