2009年11月13日金曜日

LAとMJと、パトカーとアメリカ人と




更新が少しストップしていました。

ただいま私は、一人ロサンゼルスのダウンタウンに身をおいております。
現地時間は、13日になったばかりの夜1時前。

ああ、なんてマジカルな街だろう。私は魔法にかかりながら、LAの穏やかな気候とナチュラルな現地人にすっかりこころを奪われています。ダウンタウン、サンタモニカ、ビバリーヒルズ、ウエストウッド、ハリウッド・・・。

昼も夜もパトカーがホテルそばを駆け回り、何ものかを追いかけ、TVではカーチェイスなどの捕り物が生
中継され、警察に憧れの強い私はその点も興奮の要因の一つとなっています。

犯罪がおこっても仕方ないような雰囲気の夕方の地下鉄。
飛ばしまくりのフリーウェイ。
くるしいと言わざるを得ない形態模写で観光客から金を巻き上げ日銭を稼ぐハリウッドのマネキンたち。
大雑把な味のコーラ。
異様な味付けのサラダ。
発信先に音声がとどかない壊れたままの公衆電話。
1ドル札をどうしても受け入れようとしない地下鉄の券売機。
果てしなく描かれた壁の落書き。道をさまよい歩くホームレス。カリフォルニア米で作られたパサパサの寿司。
ああ、全てがイトオシイ。

ポップカルチャーのパイオニアよ。どれだけ私がハリウッドカルチャーに影響された半生を送ってきたことか。

軽薄と暖かさと、いいかげんさと実直さ、人種差別と共存・共生・・・反意に思える色々な要素が入り混じって存在し、だけどアイロニーを感じさせない。

世界ってこうなんかな。日本って異常なまでに特殊だなあ。
TVでさっきペネロペ・クルスが言ってました。特殊だから日本に行きたい。日本が好きだと。


さて、マニアな私がハリウッドを素通りするわけはなく、ばっちりMJソックリさんと夢のポージング共演を果たし(めちゃめちゃかっこいいフェイクさんだった。この仕事のために整形したのかな)、MJの星型に寝転んで写真を撮りました。最高にいい思い出になりました。
ハリウッドサインにもしびれました。
コダックシアターの階段にも鼻血がでそうでした。
現地での映画ももちろん見ました(全米でも2週間の延長決定)。
もちろんステイプルズセンターにも行きました(ロンドン公演のリハをしていた会場です)。
グラミーミュージアムのMJ展では、豪華な衣装や手袋、手書きの歌詞を生で見て、ニヤニヤがとまらず恥ずかしい!と思ったけど、ここはアメリカ。素直にニヤニヤ、素直に独り言、素直にノリノリしていると、気づいたら隣にいたおばさんと一緒に腕と腰をふっていました。ああ、陽気だなあ)
明日は蝋人形館に行くぞ。
まだまだ続くMJの旅です。しょうこりもないなあ。

もはや、追悼のひとりMJ祭はだいぶん気が済んできたので、今年中にはケリがつきそうです。よかった。私の人生のためにも。

MJ・・・死してなお幸せをありがとう。


映画館は観客の反応がいちいち良かったです。
「THIS IS IT」の内容をご存じなければわかりにくいと思いますが、ジャクソン5~ジャクソンズのメドレーの場面で、MJは兄弟に向けての感謝の気持ちをここで言おう、と前置きして、「マーロン、ジャーメイン・・・」といい始めます。で、最後に「I love you.」。
これを言い終わるや否や、観客席から「All of them really love you, baby.」と声が。
また、MJが歌いだすと、片手を振り上げてノリノリ。
座席がブンブン揺れていました。
MJのおちゃらけた発言には何度も笑いがおこり、素晴らしいダンスと歌には感嘆が聞こえました。
最後、Man In The Mirrorの終わりに、MJが舞台前方に向かって片手を差し出し、ブルーに包まれます。そのエンディングが終わってエンドロールに切り替わる際に、「Beautiful.」とまた声が。
最後は満場の拍手。
全てが終わってから、私の隣の女性は父親に抱きついて泣きじゃくっていました。

ああ、ナチュラルだ。その観客のナチュラルさに私はひたすら感動しました。

まだ二日目ながら、濃厚に元気に過ごしています。
ありがとうLA。


ほいじゃあ☆